長野県北部で震度6弱の地震

文:日本語校閲サービス【JP-PRO】

震度6弱の長野県

スポニチ


22日夜、長野県北部で最大深度6弱を記録する地震が発生した。地震による負傷者は長野市や白馬村など県内で41人にのぼり、そのうち7人は重傷だった。住宅54棟が全半壊し、土砂崩れなどもあった。県は白馬村や小谷村、小川村に災害救助法を適用した。引き続き余震も発生しており、気象庁は警戒を呼びかけた。

今回の地震について政府の地震調査委員会は23日、活断層の「神城断層」の一部が動いて発生した可能性が高いとする分析結果を公表した。また国土地理院によると、地震の震源地付近の地表が南東方向に約29センチ動いており、また約12センチ沈下していた。

県などによると、重症者は長野市で男女2人が骨折したほか、白馬村で4人、松川村で1人だった。

住宅の倒壊については、白馬村と小谷村で計34棟が全壊しており、小谷村で20棟が半壊した。白馬村や小谷村、小川村が設置した避難所には一時、住民450人が自主的に訪れた。

土砂崩れや陥没などの地震による影響で、白馬村と長野市を結ぶ国道406号をはじめ、計8路線の国道や県道が通行止めになっている。また、水道管の破裂も複数の箇所で発生しており、長野市や白馬村では計100戸が一時断水した。中部電力によると、白馬村や大町市の一部で計約1600戸が停電した。

JR東日本によると、地震直後に一時運転を見合わせていた長野新幹線は23日始発から通常運転を始めている。JR大糸線については線路が歪んだり土砂が流入したりして、信濃大町-糸魚川間で始発から運転を見合わせた。

気象庁によると、震度6弱を記録した22日夜の地震はマグニチュード6.7、震源の深さは約5キロだった。震度1以上の余震は24日午前0時までに計70回を観測した。

政府は首相官邸の危機管理センターに官邸対策室を設置、安倍晋三首相は被災者の救助などに全力を挙げるよう指示した。陸上自衛隊の先遣隊が現地に派遣されている。

気象庁は、今後1週間程度は最大で震度5強の余震が発生する可能性があると発表している。

JP-TOPICカテゴリーの記事