「妖怪ウォッチ」玩具のネットオークションでトラブルが発生している

文:日本語校閲サービス【JP-PRO】

ネットで「妖怪ウォッチ」玩具売買に注意

日刊スポーツ


人気アニメ「妖怪ウォッチ」のメダル式玩具を巡り、トラブルが相次いでいる。「妖怪メダル」の販売が1億枚を突破して売れ行き好調だが、店頭に並べば売り切れになるほどの人気。そのため、インターネットオークションや個人間の売買も行われているが、全国の消費生活センターにはトラブルの相談が相次いでいる。

国民生活センターによると、今年4月から今月7日まで、子ども向け玩具のネットオークション関連の相談が175件、個人間の売買についての相談が119件も寄せられており、昨年度の同時期より増加した。メダル式玩具のトラブルも目立っているという。メダル式玩具に関する相談の場合は、「表示のセット内容とメダルの数などが違った」や「新品のはずが、メダルが使用済みで遊べなかった」などのケースがある。

ネットを介する取引では代金を支払ったあとで商品が到着し、そこではじめてトラブルに気づくケースが多いという。またトラブルがあっても、価格が数百円から1万円程度と比較的低額であるため、泣き寝入りするひとも多い。実際には報告されている以上のトラブルが発生しているものとみられる。しかし低額とはいえ、定価100円程度の商品が入手困難という理由から数十倍の高値で取引される例もみられる。

ネットオークションの場合、トラブルになったとしても出品者が業者ではなく個人の場合も多く、消費者法による保護が難しい。同センターの担当者は「サイト内に掲示されている説明をよく読み、仕組みとリスクを理解した上で利用してほしい」と話している。

今後、クリスマスや年末年始など、子どもからおもちゃをせがまれることも多くなる。「お子さんやお孫さんにせがまれても、不安を感じる取引や極端に高価な商品には手を出さない方が安全」と同センターの担当者は助言している。

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