阪神タイガースの日本一に備えて警察官1500人動員へ

文:日本語校閲サービス【JP-PRO】

「阪神日本一」に備え道頓堀川厳戒、大阪府警1500人動員へ

産経west「「阪神日本一」に備え道頓堀川厳戒、大阪府警1500人動員へ」


プロ野球チームの阪神タイガースは現在、29年ぶりの日本一をかけて福岡ソフトバンクホークスと戦いを繰り広げているが、球場外では違った戦いが繰り広げられようとしている。それは、「ファン」対「警察」だ。

今月19日、敵地である東京ドームでの読売巨人軍との戦いに勝ち、阪神タイガースは日本一を決定する「日本シリーズ」進出を決めた。そのころ大阪・ミナミの繁華街にある戎橋は地鳴りのような歓声に包まれ、若者が次々と道頓堀川に飛び込んだ。この日、川に飛び込んだのは延べ約60人。飛び込んだ若者が岸に泳ぎ着くと待ち構えていた警察官が注意。それでも同じ人物が何度も飛び込んでいたようだ。

飛び込んだ人のなかには全裸男もいた。地下鉄堺筋線日本橋駅から徒歩で戎橋にやってきた大阪府吹田市のこの男性は、コンビニをハシゴして缶チューハイを4、5本飲酒しており、酒に酔っていた。「裸で飛び込んだのは間違いないが、隣にいた男にパンツを脱がされたかもしれない。寄っていてよく覚えていない」というが、インターネット上にはこの男性が飛び込む様子を撮影した動画が複数アップされていた。男性は黒のTシャツを脱いで上半身裸になると、ズボンとパンツを自ら脱ぎ、その後、欄干に左足をかけて陰部を見せつけるようにして静止してからダイブしたという。この男性は大阪府警に「公然わいせつ」の容疑で逮捕された。

「本拠地で日本一を決めれば、人手はさらに増えるだろう」。雑踏警備を担当する大阪府警・警備部の幹部は予測する。18年ぶりにリーグ優勝した平成15年にはなんと延べ約5300人もが飛び込んでいる。現在は本拠地である甲子園球場から道頓堀へのアクセスも向上していることから、もし今年、本拠地での日本一が決定した場合には比較にならないほどの人が押し寄せる可能性がある。

大阪府警は警備を担当する警備部のほかに交通部なども動員し、1500人もの厳戒態勢を想定している。カメラ映像を大阪府警本部に転送し、リアルタイムで戎橋を監視するという。昨日までの試合結果は1勝2敗。今日と明日、敵地・福岡のヤフオクドームで行われるいずれかの試合で1勝でもすれば本拠地に帰ってくる。そして日本一をかけた頂上決戦が甲子園球場で行われるのだ。ファン対警察の戦いはまだ終わらない。

参考:産経WEST/スポニチ

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