「凍らないスケートリンク」が大阪うめきたに登場 スケートブーム到来か?

文:日本語校閲サービス【JP-PRO】

樹脂製プレート

スポニチ


JR大阪駅の北側に位置する「グランフロント大阪」の一角にある「うめきた広場」に、なんとスケートリンクが登場した。その名も「ウメダ☆スケートリンク つるんつるん」。そのまんまのかわいらしい名称だが、実はこれ、氷ではなく特製の樹脂プレートでできている。本物の氷に近い滑り心地が体感できる「新感覚リンク」だという。

大きさは18メートル×26メートルあり、「エキストラアイス」と呼ばれる1メートル×2メートルの厚さ2センチの樹脂製プレートが234枚敷き詰められた。大人1500円、子ども(小学生以下)1000円で元日以外の正午から午後9時まで営業される。

この樹脂製プレートのリンクはメンテナンスが簡単で、10日に1回ワックスを塗る程度。一般的な氷のリンクでは氷を維持するために電気代などもかかるが、全く不要だという。また、設置も簡単。10人がかりなら5~6時間程度で可能だ。

エキストラアイスの販売を行う(株)アストロの岸洋平さんによると「身近で、すぐ楽しんでもらえる。滑走性は氷と違って抵抗があるが、逆に転倒しにくい」という。これまではスケートが苦手だったり、まったくやったことのない人にもおすすめと言えそうだ。なんとサウジアラビアやアラブ首長国連邦でも使用実績があるとのこと。

大阪でのスケートリンクの歴史は古く、大正から昭和初期のあいだ、大阪市港区にあった「市岡パラダイス」という大型娯楽施設では国内初の室内リンクが作られ好評だったようだ。戦後も多いときには30ほどのリンクがあり、「彼女をつくろうと思ったらスケートをしないと・・・」という時代だったそうだ。

フィギュアスケートの競技でも注目を集める大阪。2010年バンクーバーオリンピックの銅メダリスト、高橋大輔さんや織田信成さん、町田樹さんらを輩出したのは関西大学のリンクだ。

時代は流れ、平成の世に現れた樹脂製リンク。また新たにスケートブームがやってくるかも知れない。

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