米国で「ナンパの達人」を自称するブランク氏、日本でも入国禁止の署名5万人超

文:日本語校閲サービス【JP-PRO】

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「ナンパの達人」を自称して、米国を拠点にその方法を伝授するセミナーを開くジュリアン・ブランク氏(25)の入国禁止運動が世界各国で巻き起こっている。日本でも抗議運動が広がり、入国禁止を求める署名が5万人に達した。いったいどういうセミナーなのか。

ブランク氏のセミナーは、3日間で約2000ドル(約23万円)の受講料がかかる。セミナーは所属するナンパ塾「RSD」が開催しており、「ブートキャンプ」と名付けられているという。

いったいなぜ入国禁止運動が巻き起こるほど批判されるのだろうか。それは、セミナーの中身にある。各国で公園するブランク氏は、セミナーに参加した男性らを前にして「東京で白人男性はやりたい放題だ」と断言する。「日本人女性には上品に対応しようと悩む必要はない」「ピカチュウ、ポケモン、トモダチ、と適当な言葉を叫びながら、頭をつまんで股間に引き寄せても、日本の女の子は笑うだけ」などと語っていたという。心理学や社会学などの専門家のセミナーやワークショップが行われたり、女性への声のかけ方、バーやショッピングモールなどシチュエーション別のナンパ方法なども示されるというが、「女性の自信を失わせる」「首を絞めて動けなくしてから口説く」などといったことも語っており、実際に女性の頭をつかむ動画も公開されるなど、女性団体などが猛烈に反発している。性暴力を助長するといった批判もされている。

日本では、ネットの署名サイトで今月6から9日に約3万8000件の署名が集まり、10日には入国管理局に提出された。これについて入国管理局は、「署名そのもので入国を差し止めるということはない。情報の一つとして、実際に法に触れる事実があれば入国禁止などの措置をとることになる」としている。ブランク氏の入国についてどういった判断が下されたかについては、「個人情報なので明らかにはできない」とした。

欧米のメディアによると、今月のオーストラリア講演旅行では激しい抗議を受け、またビザを取り消されたために出国したという。英国では入国禁止を求めるネット署名に約10万人が参加しており、抗議はカナダにも広がっているようだ。

日本でのセミナー開催は15~17日の予定だったが、すでにスケジュールからは削除されているという。ブランク氏が入国するかどうかは不明だが、もし日本で開催されるようなことになれば、大きな騒動になりそうだ。

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