日本の酒税法を改正 ビール、発砲酒、第3のビールすべて税額統一を目指す

文:日本語校閲サービス【JP-PRO】

ヱビスビール商売繁盛缶@ヱビスビール記念館
日本の酒税法が改正されようとしている。改正されるのはビールの代替品として流通している「発砲酒」と「第3のビール」で、最終的にはビールを含めてすべて同じ税額にするのが狙い。

発泡酒と第3のビールはビールに非常に近い味がありながら税制上は違う飲料であるために、かけられる税額が低く安く販売できることから人気がある。しかし与党としては「類似の飲料なのに税額が異なるのは、税制上の問題があり、メーカーの競争環境をゆがめている」という考えがあり、最終的には3種類の飲料について同じ税額とする方針だ。

読売新聞

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現在はビールよりも低い発泡酒と第3のビールの税額を引き上げることから、税収を上げることが目的かとも推測されるが、政府としては「全体の税収が変わらないようにするため、ビールの税額については引き下げる」という方針のようであり、純粋に3種類の飲料の税額を同額にするのが目的のようだ。

しかし市場では一般的にビールのほうが「上」という認識があることから、もし3種類についてすべて同じ税額となれば発泡酒と第3のビールの存在価値がなくなり、市場から淘汰されてしまう可能性がある。これまでメーカーがしのぎを削り、開発してきた発砲酒と第3のビールの製造ノウハウがすべて無駄になってしまう可能性もある。

参考:読売新聞

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