最後のブルートレイン「北斗星」が来年3月に引退へ

文:日本語校閲サービス【JP-PRO】

「北斗星」来年3月引退へ ブルトレ、歴史に幕客車が老朽化…

スポニチ


「最後のブルートレイン」として知られている寝台特急「北斗星」が来年3月のダイヤ改正で廃止されることになる。これで、半世紀以上にわたって日本列島を走り続けてきたブルートレインの歴史が幕を閉じる。

北斗星は上野と札幌間を走る寝台特急で、JR東日本とJR北海道が運行している。関係者の話によると、客室の老朽化や、16年春に開業される「北海道新幹線」に向けて青函トンネルなどで工事や走行試験があり、運行時間の確保が難しくなるのが理由だという。廃止後は観光シーズンに限って臨時列車として運行する可能性はある。

北斗星は青函トンネルが開業した1988年に、初めて東京と北海道を乗り換えなく直行する列車として運行を開始。走行距離1214.7キロはJRグループが運行する定期旅客列車としては最長距離だ。列車名は一般公募で決定された。天体の北斗七星や北極星をもとにしており、夜行列車は天体名にちなむという当時の慣例や宇宙的なイメージから生まれた。一般公募で集められた候補としては「北海」が得票数1位で、「タンチョウ」や「オーロラ」などがあったが、108位の「北斗星」が採用されたという。

現在、列島を走る寝台特急はブルートレイン以外にカシオペア(上野~札幌)、トワイライトエクスプレス(大阪~札幌)、サンライズ出雲(東京~出雲市)、サンライズ瀬戸(東京~高松)があるが、永久苛落ちエクスプレスも車両の老朽化を理由に来春限りで引退するという。

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